obi蒸留水10L
原材料 飫肥杉 天然水
蒸留機 純銅製アランビック
熱源 薪(広葉樹・針葉樹)
内容量 10,000m L
製品制作背景
去年の秋に来た台風14号を覚えていらっしゃいますでしょうか。
あの台風により私の蒸留所がある森は甚大な被害を受けました。
崖や道が崩れて倒れてしまったスギの枝葉を収穫させてもらい
大慌てで蒸留したのです。
なのでobi精油を作った時の蒸留水の売上でまた幼い苗木を入手し
森に還していきたいという思いがありました。
私の会社では森で収穫したものは完全にカーボンニュートラルを
厳守していて100%薪の蒸留をすることにしています。
カーボンニュートラルにすると負荷を掛けない生産になります。
しかし、実際には瓶とかパッケージ部材があるので
もうちょっと頑張らないといけないと思っています。
だから、その分の負荷を苗木を植えることで自然に対して
差額をお支払いしようと私は考えましたのです。
本来なら自然が自らの自浄作用によって天然更新を促すのが
一番なのですが鹿やウサギや様々な事情により
ままならないこともあります。
だからその輪に出来た隙間に少しだけ参加させてもらい
そうすることで私の蒸留所が無いよりも在った方が
森のためにいいんじゃない?という立つ瀬を見つけたのです。
森は広大で木を数本植えたからと言って
そうそう簡単に変化があるものではありません。
でも、もし私が植えた木が1本でも親木になって子孫を残したら?
私が植えた木で何かの鳥や虫がお腹を満たすことが出来たら?
全部、”もしかして”から抜けることはありませんが
でも、それが無いよりか有った方がいいと思うのです。
更には今まで森づくりを学んできた今の所の結果としては
急激な変化は自然は望んでいないらしいので
私は今の所これでいいとしています。
この製品のobiという名前はもちろん飫肥杉のobiであり
この輪を結ぶための”帯”となるようにとの思いもありました。
私はこの売上げでまた森から薪を買い
残ったお金で森に木を植えたいと思います。
今回はなんと10Lタンク一本勝負。
在庫は僅か3点のみ。
うちのスギ蒸留水はハチミツみたいな香りがしますよ。